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技術メモ

技術メモ

PSTrickを使っていろいろ楽しい組版を昔はやりました。今は、PSファイルを経由せずにTeXソースから直接PDFを作成するのが標準のようです。昔の作法をPDFピュアな現代的な作法にmigrateするには以下のようなやり方があります。Linux や Mac ユーザーはいろいろ読み替えてください。

  Cygwin と XWindow

インストール(Date: 2016/07/17)

Cygwin のインストール時に xwindow を入れそこなったときは、xwindow関連を追加インストールする。

.bashrc には以下のような行を追加しておくとよい。

export DISPLAY=:0.0

なお、

export DISPLAY=localhost:0.0

とするとうまく行かなかった。

X-server の起動は

% startxwin &

のようにする。

Mouse button 2 の emulation (Date:2016/07/17)

xwindow は 3-button mouse を前提にしているので two-button mouse を使っているときの右buttonは3番目のbuttonと認識されてしまう。Button 2 は以下のようにしてemulateする。

Alt + Button2

  pdfLaTeX と xfig

xfig での作業(Date:2016/07/17)

  • 編集終了後 foo.fig のようなファイル名で保存。
    • fig拡張しのファイルは、再度 xfig で編集可能。
  • PDF形式で export
    • ファイル名は foo.pdf

pdfLaTeX での作業(Date:2016/07/17)

Preamble に以下のような宣言をする。

\usepackage[pdftex]{graphicx}

図の挿入場所で(figure環境の中が普通)

\includegraphics[オプション何でも]{figs/foo.pdf}

私の作業環境ではLaTeXソースの格納directory のsubdirectory に図のファイルを格納している。

  pdfLaTeX と xfig (中級編)

昔、PSTrick + dvips でできたことをPDFで実現する。PDFの図の中にLaTeXの数式をテキストとして挿入することが可能になる。

Cygwin と Xwindow の設定

Cygwin の環境を例にする。

.Xresourses または .Xdefaults を Cygwin のユーザhomeに以下の内容で作成する。

Fig.latexfonts: true
Fig.specialtext: true

Xの設定は以下の通り。

  • まず xinitrc をコピーする。
$ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
  • ".xinitrc" の最終行に以下を追加
xrdb -merge $HOME/.Xresources

この設定のもとでXサーバーを起動し、xfig を利用する。

xfig での作業手順

  • 図を作成する。
  • 図中にTextオブジェクトを挿入するときにLaTeXのコマンドをそのまま記述してよい。
  • Textオブジェクトのpropertyを編集する。
    • Hidden flag, Rigid flag, Special flag のどれも有用なオプションだが、とりあえず、Special flag を "Special" に設定する。
    • Rigid flag も Rigid にすると文字の大きさが図形の scaling の影響を受けない。
    • これはTextオブジェクト個別にやる必要があるみたいだ。上で説明した.Xresouses が機能していないということかも知れない。
  • Export は Combined PDF/LaTeX の形式で行う。
    • foo.pdfと foo.pdf_t なる2つのファイルが生成する。
    • 私の場合はLaTeXソースのディレクトリの下にfigsディレクトリを用意し、図はすべてその中に配置しているのでfoo.pdf_t を編集する必要があり、このファイル内部で foo.pdf を参照している箇所を figs/foo.pdf と書き直す手間がある。

LaTeX ソースにおける記述

見てくれを気にしなければ

\begin{figure}[h]
\begin{center}
\input figs/foo.pdf_t
\end{center}
\caption{A foo}
\label{foo}
\end{figure}

適正なサイズ(例えば5cm)でやりたければ、こんな感じになる。

\begin{figure}[h]
\begin{center}
\resizebox{5cm}{!}{\input figs/foo.pdf_t}
\end{center}
\caption{A foo}
\label{foo}
\end{figure}